管轄の地方法務局へ建物滅失届を提出
家を解体したら届け出をしなければならない。
家を建てるのも壊すのも、本当に手続きが面倒だ。
やれ接道は認定道路に2m接してないといけないとか、セットバックが必要とか。
壊したら壊したで「建物滅失届」を提出しなければいけないとか。
解体証明書と業者の印鑑証明やら何やら。
しかも解体後1ヶ月以内にしないといけないとか。
全ては税金と、生活の安全面の確保や衛生管理などなど様々な理由がある。
それが必要だから法律化され、法規に従わないと許可が下りないこともわかる。
・・・にしても面倒極まりない。
法務局へ提出書類
- 建物滅失届け
- 解体業者の謄本
- 解体業者の印鑑証明
- 自分の印鑑
基本的に上記の書類が必要。
しかし名義が届出人と相違がある場合、例えば相続手続き前のものや依頼された場合などは、それを証明する書類が必要。
今回の解体家屋は、名義人が他界して管理は相続人が行なっていたもの。
古くなり、使う人もいなくなったため解体することになった。
(古い家屋の場合、台風などで倒壊し建物の一部で人を怪我させてしまうと大変な事になるので気を付けよう)
相続前の家屋の解体はそう珍しい事ではない。
ただ、法定相続人である事を証明する為の戸籍謄本を用意する必要がある。
名義人が死亡した事がわかる戸籍、その相続人(例えば子息である事)がわかる戸籍など、役所に行って発行してもらう必要がある。
それらを持って、管轄の法務局へ行って手続きをする事になる。
法務局での手続きが煩雑
思った以上に人がいて、手続きも面倒だった。
業者さんが多いのかな?という印象。
滅失届けを受付ている窓口の混雑はなかったが、建物登記の発行をする必要があり、その操作に手間取った。
本当にこの書類の発行でいいのか不安なまま、ATMのような機械をタッチ操作して申請する。
その代金もフロア内にある郵便局出張所で印紙を買って、窓口に持っていくという面倒臭いったらないのだ。
ようやく入手した書類と共に、必要書類を提出するのだ。
そして、担当者のナビに従って書類の穴埋めをしていく。
提出する書類の一部は、管轄の法務局のホームページからダウンロードし、わかる部分だけでも記入して行くとよい。
持っていって超役に立ったのは、固定資産税の請求書だ。
ここには、家屋面積や家屋番号の記載があるので、担当者にとっても有難いものだろう(提出する必要はない)
スピーディーに完了させるための心得
結構な労力になるので、とっとと済ませるためにも用意するといいものを紹介します。
前項で触れた「ホームページからダウンロードする書類」は、わかる部分だけでも予めパソコンで記入してダウンロードするのがおすすめ。
そして、予備も用意しておこう。
窓口で書き間違えたとき、役に立ちます。
それと、解体家屋の地図もプリントアウトして持って行くといい。
1回では済まない
初回の手続き後、実際に担当者が現場を確認し、OKだと建物滅失届けが正式に受理される。
ここで問題があると、連絡が入るなりして対応する事になる。
届出から3ヶ月以内に、もう一度法務局に行き、その時使った印鑑と引換用の紙を 持って建物滅失届けは完了となる。
業者に依頼もできる
解体業者が提出代行をしてくれる場合もあるが、費用がかかる。
時間に余裕があり、興味もある人は自身で手続きしてみるのもオススメです。
新築登記のイメージもできる
解体後、新築をする人もいるでしょう。
登記も自身でできる部分があるので、その時にこの経験が役立つ。
自身で登記すると、およそ10万円ほど浮く計算になる。
図面作成に時間がかかるが、素人ができる範囲なのでチャレンジしてみるのもありです。
まとめ
- 家屋滅失届けは少し面倒だが自分でできる
- 費用は登記簿を取得する際の数百円
- 管轄の法務局のホームページで必要書類を確認する
- 用紙ダウンロードは、予備の分もあると安心