会食恐怖症はランチさえ苦痛。結婚式・同窓会なんて絶対無理!【対人恐怖症】

会食恐怖症とは?

「会食恐怖症」って聞いたことありますか?

人前で食事をするのがとても苦痛で、不安や恐怖で吐き気や震えなどの様々な症状が出る病気です。

社会不安障害の一つで、会食恐怖症・対人恐怖症・トイレ恐怖症なども社会不安障害のひとつの症状です。

何かのきっかけで発症する人もいれば、なんか嫌だなと感じているうちに苦痛になって症状がで始める場合もあります。

精神科・心療内科で治療すれば、症状は改善される事が多く、克服する患者さんもいるそうです。

コロナウィルス感染恐怖症とは違う

コロナウィルスの感染源として最も警戒されている行動は、会食のとき。
マスクを外し食事をするわけで、人との距離が近いほど、人数が多いほどリスクは高まります。

「感染したらどうしよう・・・」そんな恐怖心から会食恐怖症の状態になってもおかしくありません。
むしろ、会食が危険だという事を認識して対策する事が大切です。
普通ならみんなでワイワイしながら食事をするのは楽しいですね。
しかしコロナが絡むとその行為は恐怖と化します。
職場でランチに誘われても苦痛に感じたり、人と接すると感染の恐怖が立ちはだかります。

ただし、これはコロナウィルスの感染恐怖症であり「会食恐怖症」とは異なります。

実は私も会食恐怖症です!

会食恐怖症以前に、対人恐怖症であり社会不安障害なのでそもそも社会生活が成立していません。

過敏性腸症候群になったり、じんましんで悩んだり・・・
この手の病気はフルコンプしているんじゃないかってほどです。

正直、外に出ようとすると吐き気で出られなかったり、家にいても外からの視線が気になったりして、言いようのない不安や恐怖に苛まれます。

それ以前に、うつ病も発症してしまい外に出たくありません。
外に出ると、パニック障害の発作が出たり、無事に生還できても疲れ切って使い物になりません。

それにトイレだって、近くに人がいるとできないので、家まで我慢するか、空いてるトイレを探すジプシーとなります。

「なんでそんな事ができないの?」

それがわかれば苦労しません。
生理現象でさえ、抑えられてしまうのだから深刻ですね。

外食も対人関係も親しい人なら

親しい人となら、外出して外食して楽しく過ごせた時期もありました。
ひとりで家にいるのが寂しくてたまらなかった時期もあったのです。
極端ですね、振り幅が大き過ぎるでしょ・・・
オンの時期とオフの時期が、長いスパンで交互にやってきていたような気がします。

メンタルクリニックを受診した

自分がなぜ悲しいのか、なぜ泣いているのか?
どうして苦痛なのか、どうしてつらいのか?
理由がわからなくなってしまい、すがる思いで精神科に行きました。

担当医と話している最中も、ガタガタ震え吐き気をもよおし、涙が止まりませんでした。

「社会不安障害」という病名を初めて聞き、家に帰ってググりました。
そうじゃー!これじゃー!まさにコレそのもの!!

自分だけが、奇妙な症状で苦しんでいるのだと思っていました。

自分は変なヤツだと思っていたけど、本当に変でした。

原因不明の名も無い病気ではなく、病名がついたことでいろんな症例を知ることもでき、他にも同じ病気の人がたくさんいるんだと、妙な安心感もありました。

吐き気の原因を突き止めるために、胃カメラまでのんだのに原因が不明のまま過ごすのは不安でしかありません。

治療のしようがない、対処療法をするしかない・・・
吐き気どめなんて、何の役にも立たなかったし、食事も喉を通らなかった。

精神科を受診して、治療を始めたことで症状はずいぶん楽になりました。
外食は苦痛だからほぼしない生活。

病名がわかると釈然とできる

病名と症状がわかると、そういう病気でこんな症状が現れるというのが理解できるので納得できます。

病名が不明だと、なんでこれが苦痛なのか?が悩みになるので解決に至りません。

病名がわかると症状もわかり、納得がいくので悩みの根本が以前とは違ってきます。
それはとてもいいことで、自分に無理をさせないことができてきます。
少しずつ日常生活のストレスから解放していかないと、やがて限界がきてしまうかもしれません。

無理をしてポジティブにならず、まずは自分自身と向き合って下さいね。

今思うのは、もっと早くその病気のこと知りたかったということです。