【携帯電話の不正契約】なりすましの被害にあった時の解決方法

携帯電話を契約にいったら覚えのない契約が!しかも未納で契約ができなかった

お金のことは一番大事
今回は、実際に筆者がクレジットカードを不正利用され、携帯電話のなりすまし契約をされた被害者になっていた実話です。

不正契約は携帯会社の乗り換えや、新規契約で発覚することが多いです。

そして気をつけたいのが、発覚せずに放置されていた場合クレジットカードの審査に通らないという困った問題が発生します。
もっというと、将来住宅ローンを組もうとしたとき、あるいはまさに今、ローンの審査中なんて人もいるかもしれません。

もしかして、あなたが気付いてないだけで携帯電話のなりすましの不正契約をされて高額の未納がありブラックリストにのっているからかもしれないのです。

知らぬ間に事件に巻き込まれて、解決するまでにどんな行動を起こし、身の潔白を証明したのかというリアルな体験です。

携帯電話のなりすまし契約の被害にあってしまったら

知らない間に自分の名義で携帯電話を契約されて、何十万円もの請求がきたらどうしますか?

これを解決するのはものすごく面倒です。
時間も労力もかかり、場合によっては携帯電話会社やカード会社に連絡の際、そこそこの通話料金を負担することにもなります。

0570〜から始まるナビダイヤルは発信者が負担しなくてはならず、携帯電話のかけ放題プランの対象外です。

こんな厄介な事件に巻き込まれるなんて、思ってもみませんでした。

しかし、誰にでも起こり得る被害です。
もしかすると、自分が知らないだけでなりすまし契約の被害にあっているまもしれません。
それが発覚するまでにタイムラグがありますから。

なぜなりすまし契約の被害が発覚したのか

もしかすると、一生知らずに終わっていたかもしれません、携帯電話の契約に行かなかったら。

大手キャリア携帯にMNPで乗り換えようと、量販店を訪れたときに発覚しました。
MNPの番号も発行して、携帯電話の機種もプランも決め、支払い方法や本人確認書類も提示しもう少しで契約完了・・・のところで店員さんのタブレットで最終認証に時間がかかっています。
休日だったから混雑しているのかな?くらいにしか思っていませんでした。

すると思ってもみないことを告げられるのです。
「2回線分の未納があるため、契約ができません」
は?!いったい何のこと??

「初めての契約ですよ、使ったことないです。何かの間違いです」と言っても契約できるわけではありません。

「何かの間違い」を証明しないと未納者リストに載ったまま、悪人?として生きていかなければなりません。

この日から半年ほどかけて、無実を証明することになります。

まずは携帯会社の料金課に連絡

教えてもらった連絡先のコールセンターに電話をしたのですが、たらい回しにされて全く解決の糸口がみつかりません。

というのも契約した電話番号というのが不明だからです。
電話番号がわからないと調べようがないとのこと。
筆者が契約したのではないので、電話番号がわかるはずもありません。

以前(2017年)筆者はクレジットカードの不正利用の被害にあった経験があります。
カード会社から電話があり「今カードを利用されましたか?」という内容でした。
不審な照会があったため、確認の電話が入ったのです。
まったくネットに入っていない状況だったので、即カード番号の変更をお願いしました。

ところがしばらくして、クレジットカード会社からの請求で、契約していない携帯電話会社の料金明細がありました。

カード会社に連絡し、その旨を告げて調べてもらうことになりました。
ここで再度カード番号を変更です。

回答には1週間ほどの時間を要しました。
「以前のカード番号で使用されている」とのことでしたが、そんな事実はありません。
過去の経緯も踏まえて調査してもらうことになりました。
調査結果がわかるまでには1ヶ月ほどかかるとのことで、その間モヤモヤして過ごすことになります。

ようやく「クレジットカードが不正利用された」ことが確認されて、請求は取り下げられました。

やれやれ、という感じでしたが携帯電話会社とのやりとりがナカナカなもので非常に疲れたことを覚えています。

これが2017年のできごとです。
そして2022年の中頃にMNPで携帯電話会社の乗り換えをしようとしたところ、2回線の未納があると指摘されたわけです。

前述したように、過去の経緯を説明しこれは不正利用されたものだと主張するも、電話対応窓口をたらい回しにされてしまいました。

ここでいったん筆者は力尽きてしまい、この件は放り投げました。
どうせサブの回線だし、メインの回線は他社で継続使用しているし別に困らない。
だから放置プレイすることにしました。

しかし、心のどこかでなんかモヤモヤしたままです。

数ヶ月経過した2022年の11月中頃、年内にこの件を片付けられないかなと思い始めました。
滞納者リストに入っているのは釈然としませんからね。

精神的にも復活してきたので再挑戦です。

携帯電話会社の料金未納の専用ダイヤルに電話

料金を未納のまま強制解約となった債権の担当者と話すことができ、ようやく解決への道筋がたったかと思えました。

ここでまたハードルの高い要求をされます。
書類を送付するので、本人確認書類と調査依頼の書類に記入をしてほしいとのこと。

写真付きの身分証のコピーを送付するって、抵抗ありますよね。
なのでいったん、その書類とやらを送付してもらい、その上で検討してみることにしました。

1週間ほどで書類が届き、とりあえずこれで解決するならとマイナンバーカードのコピーと書類を返送しました。

10日ほど経過したころ連絡が入りました。
2回線の未納分があり、料金は合計で33万円超とのこと。
これは以前クレジットカードを不正使用された件の金額と同じ!

これはカード会社と携帯会社の間で解決したはずなのでは?

今回の被害者は?

クレカの不正使用が発覚し、両社間では携帯電話会社がカード会社に対して請求を取り下げたのだそう。
つまり被害者は携帯電話会社です。
ついでに事件に巻き込まれた筆者も、ある意味で被害者寄りではあります。

しかしこの場合は、クレジットカードを不正利用されてしまったただの人なのです。

それでも疑われている

携帯電話会社の口調からは、契約者本人と断定しているような雰囲気でした。
「全額支払ってもらわないと未納者リストから外せない」と言われてしまいました。
かつてカードを不正利用された事実がまるでなかったかのようです。
何度も繰り返し同じことを説明して、不正契約されたものだと主張しても聞き入れてもらえません。

筆者のもとには契約した旨の郵便物や、滞納しているのなら督促状が届いているはずです。
一切届いておらず、こんな事態になっていることすら知りようがありません。

被害届を出すように言われる

警察に被害届を出してほしいと言われたのですが、被害届を出すべきは携帯電話会社の方です。
筆者が被害届を出したとて受理されません、実害がないのですから。
筆者は、クレカの不正利用と携帯電話の不正契約されたただの人なんです。

警察に被害相談をするよう催促される

ならば警察署で「被害相談」をして、その受理番号をもらってこいと言われ面倒になる。

身分証を送れば、なりすまし契約を証明できるんじゃなかったのか?

またまた疲れてしまい、被害相談を提出したら連絡する旨でいったん話を終えました。

警察署に行って、この経緯を説明して被害相談を受理してもらい、その旨の書類を作成して返送する必要があるのですが、それに費やす時間も体力ももったいないですよ。
民事訴訟を起こして、不正契約をした犯人に慰謝料を請求したいくらいです。

ですが、その訴訟に費やす労力も気力もありません。

また気力が戻ったら、再開すればいいかと放置プレイに突入した筆者でした。
すると数日後、携帯電話会社から被害相談には行ったのかと連絡がありました。

しばらく放置するつもりでしたが、少し時間ができたので警察に行ってきました。

警察の調書は警察官が記述する?

てっきり被害相談の用紙に相談者が記入して、話を進めるものかと思っていました。

ところが、いつどこで何があったのかというのを口頭で伝え、それを警察官が調書に記述していくというスタイルでした。

クレジットカードと言ったのに、キャッシュカードと言われたり大丈夫か?ちゃんと伝わっているか?と不安になりました。

内容が少々複雑なので時間もかかりましたが、相談番号は後日ぶじ発行され受け取りにいきました。

交番とか派出所ではなく、警察署に行く必要があったので非常に面倒でした。

そして書類を返送して、数日後に携帯電話会社から連絡がありました。

「これで潔白が証明されたので、未納者リストから削除できます」

・・・

・・・

・・・て「えーーー!やっぱ疑ってたんかい!!」

まるで犯人扱いだな、と途中で感じたのは気のせいではなかったのです。

犯人は誰?

ここで事件の全貌ですが、街によくある携帯電話のショップがありますね。
そのショップの店長クラス?が、他人になりすまして不正契約を行なっていたのだそうです。

偽造した保険証と住民票を使って契約するという手口。
筆者の場合、氏名と生年月日は合致していたものの、住所がデタラメだったため郵便物がいっさい届いておらず発覚が遅れました。
当時、社内で問題になっていたのだそうです。

免許証が盗難にあい不正契約されたケースなどは、住所が一致するため郵便物で発覚することがあるようです。

ここで注意したいのは、その郵便物は本物かどうかです。
身に覚えのない契約書や督促状を受け取ったら、まずは落ち着きましょう。
本当に正しい電話番号が記載されているか、ネットで調べて確認しましょう。

かかってくる電話も詐欺かもしれませんし、郵便物も本物に見せかけた詐欺かもしれません。

困ったときは

困ったときは国民生活センターか、消費者センターに電話相談してみましょう。

電話番号 #9110(有料)は、110番通報するほどではないような事案に電話相談できます。

CICという信用情報機関

分割で携帯を購入した場合、CICという信用情報機関に氏名が登録されて支払い状況が記録されるシステムです。
携帯に限らずローンを組んだ場合や、クレジットカードの支払い状況などもそうです。
滞納があったり、多重債務者だったりすると審査が通らないというのは、このCICに照会をかけて判断するからです。

自己破産や滞納金があった場合は、ブラックリストに載ってしまい審査が通らなくなります。

今回のように、不正契約をされて踏み倒されていた場合、発覚するまでわかりませんから無自覚のままブラックリスト入りしているかもしれません。

自分の信用情報を知る方法は?

CICに、自分の信用情報を照会することができます。
しかし、本人確認書類や利用料(1000円)が必要だったりで面倒ではあります。

もし心当たりもないのに、クレジットカードの審査に落ちまくってしまうという方はもしかすると?
ということもあるのではと思います。

CICの信用情報の開示を希望される場合は、こちらにリンクを貼っておきましたのでご参考までに。

さいごに重要なこと

これはかなりのレアケースになりますが、氏名と生年月日が他人と同一だった場合です。
全く無関係なのに氏名と生年月日が一致すると、同一人物とみなされるようです。

筆者も氏名と生年月日が一致していました。しかし、住所は全く違います。
それでも人違いを証明しなくてはならなくなります。

ただ、この確率は年末ジャンボ宝くじ10億円の当選確率よりも低いです。
生年月日が同じ、フルネームが同じことはたまにあることでしょう。
これらが同じで、かつ不正契約という事件が絡んでくるわけですから。

ブラックリストから削除され、ホワイトになったとはいえ個人情報が悪用されてこうなったわけですからどうにも気持ちが悪い結末ですね。

みなさんもどうか気をつけてください。
同じ目に遭ってしまったら、前述したように解決することができるということを思い出して下さいね。